問題を整理する


相談を利用する前に

 面接(または、電話)相談を利用する場合、依頼者(クライアント)には、いろんな動 機があるでしょう。恐らく現状では(特に我が国ではそうですが)、気軽にカウンセリン グや心理療法を利用しようと考えて相談所の門を叩く人は少数だと思われます。それより むしろ、各々が、自分自身や家族と共にある程度悩み苦しみ、いよいよこれは自分(たち )ではどうにもならないという、ある意味では追い詰められた状態で利用を考え始めると いった場合が少なくないのではないでしょうか。

 そうであれば、一体自分は何を悩み困り相談しようとしているかなど、考えるている余 裕などないかもしれません。何でもいいから、今の状況をなんとかしたいと思うからこそ 、相談を利用するんだと。

 ただ、できる限り問題を整理してみることは有益です。カウンセラ−に実際に会わなく ても、実はそれだけでもカウンセリング過程に早速参加することになるからです。毎回、 決められた日時に、今度は何を話そうかと考えるようになる過程がカウンセリングとも言 えるわけですから、その点で両者は同じことなのです。自分自身の問題について、このよ うに 安定的・集中的にエネルギ−を注ぐことができるならば、それが癒しにつな がると言ってもよいくらいです。

 実際に申し込む前に、相談を利用することを想定して、「何にお困りですか?」とカウ ンセラ−に聞かれて何と答えるだろうかと考えを巡らしてみるとよいでしょう。それだけ で、今までとは違った観点で物事をみることさえできるようになるかもしれませんし、極 端な話、実際に相談を申し込む必要さえなくなるかもしれないほど、効果的なことがあり ます。

何を相談したいのか?どういうことで困っているのか?

 自分は何を相談したいと思うのか。人には言えない悩み事を抱えている、どうにもなら ない問題に困っている、何もやる気が起こらない、不眠で困っている、人間関係に疲れて しまった・・・などなど、みな千差万別です。中には、本当に自分が何に困っているかわ からない、あえて言えばそれが悩みだ、という場合もあります。漠然とでもいいですから 、その辺りのことを整理しておきましょう。

どうしたいと思うのか?

 悩みを消して欲しい、不眠を治して欲しいなど、具体的にどうなりたいかがはっきりし ている人もいれば、現在、混乱してしまって将来のことなどとても見通しが効かない、ど うしたいかということそれ自体を話し合ってゆきたい、はっきりさせてゆきたいという人 もいます。自分の場合はどうなのかを考えてみましょう。