少し理論的な話をしますと、認知行動療法では、
誤った偏った考え方が、間違った感情や行動へ導くと考えます。
ですから、その誤りや偏りに気づき、修正できると考えます。
例えば、物事をすべて悪い方へ考えるから、絶望的になる。
物事がすべて悪いなんて、誰が決めることができるのでしょうか。
認知行動療法は、物事には良い面もあるし、これまでも決して
悪いことばかりではなかったのではないかと思い出すことによって、
絶望的な気分から抜け出すようにします。
考え→感情、なのですが、これをちょうど逆転した考え方をするのが
感情的決め付けという思考法です。
「絶望的に感じる、もはや悪いことしか起きないさ」
「みじめに思う、皆がバカにしているんだ」
「腹が立つ、私は邪魔者扱いされてるに違いない」
等など、感情の強さや激しさ、確信の強さが、
後に続く思考のまぎれもない明らかな根拠であり証拠だと
考えてしまう思考パタンなのです。
私たちの日常ではよく、白熱した会議の中で、このパタンが見られます。
「絶対間違いない(と私が感じるから)、それが最も良い選択だ!!」
絶対正しいと「感じる」から、たとえ間違っていようが「正しい」と思い込みます。
冷静さを失うほど、この思考の歪みは理解できるでしょう。
この思考法は、ひっくり返せば、思考の偏りに気づくチャンスになります。
「もはや悪いことしか起きない」と考えるからこそ、「絶望的に感じる」し、
「皆がバカにしている」と考えるからこそ、「みじめに感じる」し、
「私は邪魔者扱いされてるに違いない」と考えるからこそ、「腹が立つ」のです。
ならば、そう考えることが本当に適切かどうか、問えばよいのです。
そうでないケースもゼロではないことから、否定感情は収まってゆきます。