マイナス化思考は、前の「心のフィルター」と似ていますが、
決して悪いことでないようなことや、
むしろ通常はプラスのことやラッキーなことでさえも、
わざわざ悪い方にとってしまうような思考の偏りです。
例えば、テストでいい点数をとったり、仕事で優秀な成績を収めたというのに、
その事実を悪い方にとって、こんなことぐらい誰にでもできる、
大したことではない、むしろ、周りに対して嫌味だ、
目立ちすぎて嫌われるのがおちだ、
こんなことでしか自分をアピールできないのが恥ずかしい、
他には何もできないくせに偉そうにしている、
こんなことができても人生の重要な問題を何も解決できない、
などと考えてしまいます。
この姿は、徹底的に自分をいじめたがっているみたいです。
現状に満足せず、勝って兜の緒を締める、
向上心を持って、次のステップへ気を引き締める、
という肯定的に働けばよいのですが、
この種の否定思考は、状況が悪化しているのに、
追い討ちをかけるように、働くことがあります。
勝って兜の緒どころか、自分の首を絞めかねません。
マイナス化思考が対人関係で生じると、
「お美しい」と誉められても、「そんなことはないです」と否定し、
「すばらしい出来栄えですね」と言われても、「たいしたことはないです」となる。
「いやいや、すばらしいですって」と改めて誉められると、
「こんなんじゃ全然ダメですよ」と強く否定し、逆に怒ったりします。
「またまたご謙遜を」という程度ならともかく、
反応が意外に強いので、素直にほめた方もイヤな感じが残ります。
なんでこの人は素直に喜ばないんだろう。
私なんかに誉められて不愉快なんだろうかと。
人間関係がぎくしゃくしはじめます。
マイナス化思考も、極端に成ると有害な思考法なのです。
コメント (1)
関連して、とてもありがたいことをしてもらったとき、
「すみません」と感謝の気持ちを伝えるときがありますね。
日本語ではわりと普通です。
意味が「ありがとう」であればいいのですが、
いつのまにか「すみません、ごめんなさい、申し訳ない」と
謝る意味になることがあります。
反面、心の中で「こんなことをしてもらって情けない」と、
反応がおかしくなってゆきます。
いいことをしてもらってうれしいのに、
なぜか「ごめんなさい」と謝る。おかしいですよね。
これもマイナス化思考のひとつと言えそうです。
日本語は謙遜謙譲という人間関係の機微を元々表現できる
言語体系ですばらしいのですが、否定的なマインドに
陥りやすい言語とも言えるかもしれませんね。
投稿者: kh | 2007年03月07日 21:54
日時: 2007年03月07日 21:54