マイナス化思考
マイナス化思考は、前の「心のフィルター」と似ていますが、
決して悪いことでないようなことや、
むしろ通常はプラスのことやラッキーなことでさえも、
わざわざ悪い方にとってしまうような思考の偏りです。
例えば、テストでいい点数をとったり、仕事で優秀な成績を収めたというのに、
その事実を悪い方にとって、こんなことぐらい誰にでもできる、
大したことではない、むしろ、周りに対して嫌味だ、
目立ちすぎて嫌われるのがおちだ、
こんなことでしか自分をアピールできないのが恥ずかしい、
他には何もできないくせに偉そうにしている、
こんなことができても人生の重要な問題を何も解決できない、
などと考えてしまいます。
この姿は、徹底的に自分をいじめたがっているみたいです。
現状に満足せず、勝って兜の緒を締める、
向上心を持って、次のステップへ気を引き締める、
という肯定的に働けばよいのですが、
この種の否定思考は、状況が悪化しているのに、
追い討ちをかけるように、働くことがあります。
勝って兜の緒どころか、自分の首を絞めかねません。
マイナス化思考が対人関係で生じると、
「お美しい」と誉められても、「そんなことはないです」と否定し、
「すばらしい出来栄えですね」と言われても、「たいしたことはないです」となる。
「いやいや、すばらしいですって」と改めて誉められると、
「こんなんじゃ全然ダメですよ」と強く否定し、逆に怒ったりします。
「またまたご謙遜を」という程度ならともかく、
反応が意外に強いので、素直にほめた方もイヤな感じが残ります。
なんでこの人は素直に喜ばないんだろう。
私なんかに誉められて不愉快なんだろうかと。
人間関係がぎくしゃくしはじめます。
マイナス化思考も、極端に成ると有害な思考法なのです。