心のフィルター
ひさしぶりですが、思考の歪みの3番目です。
心のフィルターというのは、少数の否定的な事実を敏感にとりあげて、
多数の肯定的な事実には目を向けないようなアンバランスな指向性のことです。
たとえば、いつもはとてもいい仕事をしているのに、
1回ミスをおかしただけで、自分は才能がない、その仕事は向いていない、
みんなもそう思っているのに言わないだけだ、自分は情けない人間だ、
などと考えてしまう傾向です。
毎日、おはようございます、お疲れ様でしたと、普通に挨拶しているのに、
その日に限って、してくれなかった、返事が返って来なかった、
視線をわずかにそらされた等など、たまたま起こったような場面でも、
自分は嫌われている、仲間はずれにされている、
もはや必要とされていないのだ、存在感さえないのだ、
などと否定的な気持ちにどんどん向かってしまう思考なのです。
心のフィルターがオンになっているときは、
どんなに肯定的でプラスな出来事や評価や結果が得られていても、
そちらには反応しません。というより、無視しているかのようです。
なのに、マイナスの出来事や評価、結果にはとても敏感なのです。
1つでもマイナスの事実に出くわすと、
ほらみたことか、これこそ、自分がダメな証拠そのものだ!
と考えてしまうのです。
ですが、事実を公平に扱えば、そうでない証拠も出てきたり、
むしろ、そうでない肯定的な証拠の方が実は多かったりもします。
多い少ないの多数決では決まらないとしても、
あえて少ない事実を、多い方より信ぴょう性が高いと考えるのは
早とちりに過ぎると言えます。
あんがい、客観的事実はその逆だったりするのです。