2007/12/6 木曜日

電脳コイル

Filed under: コラム — hacchi @ 7:48:50

今日は、先日最終回を放送し終えたNHK教育のアニメ「電脳コイル」についてお話しようと思います。

小学生が主人公であるので最初は子供向けのアニメかと思いましたが、意外に難解で話題性に富んでいて、とてもおもしろかったです。

ストーリーは、未来の小学生を主人公とするお話で、今でいうなら「携帯電話」と「パソコン」の複合品のような機能を持つ便利な“電脳メガネ”というものを利用しています。その“電脳メガネ”を媒介にサイバースペース(電脳空間)と物理空間を行き来するうちに、さまざまな事件が巻き起こるお話なのですが、私たちが抱えている情報化社会や現代社会の問題や漠然とした不安のようなものがとてもよく描き出されています。

数年前にヒットした映画「マトリックス」も確か日本の「甲殻機動隊」というアニメに影響を受けていますし、日本のアニメ界の持つ視点は高く、世界的にも共感されるものであるような気がします。

しかも、意識や脳がコンピュータ世界とつながり相互作用する可能性はありえない話とも言えず、アニメの中でも“電脳メガネ”を開発した技術が量子論的なものまでに言及するくだりは、まるで、量子力学における意識と物理現象のパラドクスのシュレーディンガーのネコ物語を彷彿させます。しまいには、集合的無意識だとか、電脳コイル=サイコセラピーが出てきた日には、まいりました。(ネタバレになるので詳細の説明は省きますね。)製作委員会に脱帽です。かなりマニアックに浸れる展開になっていて、久々に興奮してしまいました。ラストも良かったですよ。心理療法における治療終結的カタルシスがありました。

メガネがなくてもデンスケが見えることのすばらしさ。ご覧になったあなたはここからどのようなメッセージを受け取りますか?

良い作品ありがとうございました。まだ見ていない方は再放送始まります。ぜひ見て下さいね。

電脳コイル オフィシャルサイト

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